遊泳する言葉

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胡同(フートン)の風が吹いてくる

『胡同(フートン)の理髪師』という中国映画をみたいと話していたら、さっそく息子がTSUTAYAでさがしてくれたが、DVD化はされていないということで、よく似た題名の『胡同のひまわり』(原題『向日葵』)というのを借りてきてくれた。これも良くできた映画だった。現代の中国の家族や親子の関係がていねいに描かれていた。オリンピック工事のために取り壊されていく古い胡同(フートン)と、新しい高層ビル群の映像が、背景になにげな...

6月のシロツメグサは

いつも詩を投稿する現代詩フォーラムの私書箱に、詩人の服部 剛さんからのメールが入っていた。彼がメンバーである「ぽえとりー劇場」というところで、ぼくの『シロツメグサ』の詩を朗読してくれたらしい。6月はジューンブライドということで、結婚という言葉がキーワードになって、ぼくの詩が選ばれたようだ。『シロツメグサ』はフォーラムでも予想外のポイントを頂き、それだけ多くの人に好感をもって読んでもらえたことが嬉し...

詩集『恋する地球』-I

  初恋の味まだ恋をしたことがないので彼女はカルピスを飲んでみました甘くて酸っぱくて冷たくてあたまの芯がきいんとなって失神しそうになりましたけれどもなんだか物足りませんキスの味がわからないのです恋をストローで飲んだので夢中で吸い込むばかりだったのです*  黒ねこ黒ねこがペリカンを好きになりました好きだという気持を彼女にどうやって伝えようかと彼はとても悩んでいますペリカンは水辺にばかりいるし黒ねこは...

恋の詩を書こう

日常のなにげない些細なことでも、難しい哲学的な思考や超現実的な幻想でも、何を素材にしても詩は書けると思う。言葉を並べて、行変えをしていけば、それなりに詩の体裁は出来上がる。それは詩であるともいえるし、詩ではないともいえるだろう。五七五で言葉を並べれば俳句ができる、というものでもないのと同じだろう。眺めるだけのものであれば、それはそれでひとつの作品といえるかもしれない。だが、言葉によって書かれる詩は...