遊泳する言葉

Archive Page

ホントの自分

新聞の読者投稿歌壇に、次のような短歌が載っていた。   ネットにはなんでもあると思う子ら     「ホントの自分」もそこにはあると                (松戸市 原田 由樹)ぼくもかなりネットに依存した生活をしている。だから、そこには何でもあるような気もするし、何にもないような気もしている。「ホントの自分」も、そこにはあるかもしれないし、ないかもしれない。ただ浮遊している状態かもしれない...

種まくキリン

前回の記事に、『まど・みちお詩の本』の写真を載せた。その本を出したのは理論社という出版社なのだが、一昨日の新聞で理論社が倒産したことを知った。創業者は作家でもある小宮山量平という人。この人もなんと94歳。半世紀も前に、ドイツの詩人・ノヴァーリスの   同胞(とも)よ 地は貧しい   我らは 豊かな種子(たね)を   蒔かなければならないという言葉を掲げて理論社を創業したという。子どもが書いた詩を読...

涙の虹

100歳の詩人の、まつ毛のところには、いつも虹があるらしい。「涙が出さえすれば、虹になってるんです」ふしぎがりの詩人 まど・みちおは言う。(NHKスペシャル『ふしぎがり~まど・みちお百歳の詩~』)「自分のここ(まつ毛)に涙、小さい虹が出てるな、って思うことはできますんで、思うと本当にできてるようで、涙っちゅうのはどんな人でもそうでしょうけど、とっても涙を出した本人に身近なもので、本人が頼りにしてい...