遊泳する言葉

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レインボー東京

クリスマスに、東京で法事があり上京した。僧侶のお経を聞きながらも、ゆらゆら揺れるローソクの灯に、常にはない光の因縁がみえるようだった。   生(しょう)を明らめ死を明らむるは仏家一大事の因縁なり、   生死(しょうじ)の中に仏あれば生死なし、   但し生死即ち涅槃と心得て、生死として厭うべきもなく、   涅槃として欣(ねが)うべきもなし、   是時(このとき)初めて生死を離るる分(ぶん)あり……クリ...

ペテンとペキンはちがう

昨日、ぼくのブログに大量のアクセスがあった。こんなことはめったにないことなので、喜んでいいのか驚いていいのか分からないほどだった。だがこれは驚かなければならないことのようだった。ブログ開設から丸5年がたっているが、いまだかつて1日に100を超すほどのアクセスがあったことはないし、どう考えても、いま関心を呼ぶようなタイムリーなニュース性が、ぼくのブログにあるとも思えないのだった。となると、これはやは...

雲に乗ってみたい

子どもの頃、雲に乗ってみたいと思ったことがあるような気がする。その頃は、雲がどんなものかも分からなかったにちがいない。中空に浮いている舟のようなものを想像していたかもしれない。よく分からないものや知らないものがいっぱいあって、未知のものはすべて実現できそうな夢でもあったのだ。まるで夢の中を歩いている。それが子どもの世界だったかもしれない。百歳に近いおばあさんが「雲にだって乗りたいわ」と言ったらどう...

ひかりの旅

ああ、あわれサンタクロース。年中無休の、春夏秋冬の、サンタクロースが迷子になった。地球では、暑すぎる夏と寒すぎる冬がながくて、みじかすぎる春と秋はぼんやり見過ごしてしまったとか。12月は昼間がだんだんみじかくなって、空の葉っぱがことごとく散ってしまったあとに、街は光があふれ、家路は闇があふれて帰れなくなったらしい。地球では一日はみじかいが、金星では一日はながく、太陽は西からのぼると聞いたので、サン...