遊泳する言葉

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朝顔姫は眠りつづける

『日本沈没』の作家・小松左京が亡くなった。日本列島は、いまだに揺れつづけている。大きな地異もあったが、天気も荒れている。ことしは例年になく梅雨明けが早かった。天には、降り残した雨があったのか、今頃になって、新潟や福島では大量の雨が降り、川を氾濫させている。わが家の朝顔も、花が遅いような気がする。こっちは天気のせいではなく、種を撒くのが遅かっただけかもしれないが、葉ばかり茂っている。蔓ばかり伸びてい...

朝顔の夏がまた

この夏もまた、朝顔が勢いよく葉っぱと蔓を伸ばしている。きょねんの種だから、同じような花が咲くのだろうか。毎日、楽しみにしている。九州の介護施設に入っている母のことについては、その後も折りにふれ、いろんなケースを考えたり、その場合のさまざまな障碍なども想定してみたりしたけれど、やはりぼくの考えは甘かったかな、という方へ傾いている。母の余命があとどのくらいなのかは、もちろんわからないけれど、日々老いて...

梅雨が明けたら

ことしは、梅雨がはやく明けた。いきなり連日30℃を超える猛暑がつづいている。この突然の夏の到来に、セミも地上に這いでる準備をしていなかったとみえる。ことしの夏は異常な静けさと暑さのうちに始まった。そしてやっと14日になって、はじめてクマゼミの声を聞いた。やはり、この驟雨のような騒がしい鳴き声を浴びて、いよいよ本物の夏が始まったことを実感する。じつは、梅雨が明けてほっとしている。といっても、梅雨が明...

この夏の夏

この夏は、すこし暑くてすこし暗い。原発事故により節電を強いられていることもある。電気をつくるところで電気が不足している。ぼくには想定できない。皮肉なことだ。だが限りない欲望をセーブして立ち止まってみると、夏が本来の夏を取り戻そうとしているようにもみえる。強い日差しに汗をかく。朝顔が咲き、夜は蛍がとぶ。団扇に蚊取り線香。クールというよりも夕涼み。そんな失っていた夏を思い出してみる。大阪の夏も格別に暑...

イメージを遊ぶ(6)

過去に書いたブログの記事を、読み返して詩として再生する。そんな試みをはじめている。そもそも詩と散文の違いがなにか、よくわからない。詩を書こうとすると、イメージや言葉がやたらに浮遊しはじめるような気がする。書こうとすることから、言葉だけがどんどん独り歩きしてしまう。その結果、言葉のリアルな手応えが希薄になっていく。詩というものについて、なにか大きな思い違いをしているのかもしれない。いきなり詩を書こう...