遊泳する言葉

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猫の事務所

けさ、ふたたび子ネコを発見した。同じ場所の近くで、同じような子ネコが動き回っている。それも4匹。あれからそこを通るたびに、何気なくその場所のあたりが気になってはいたのだが、ずっと空虚なままだった。それが突然、あの日のシーンが再現されたようだった。子ネコたちはまだ子ネコのままで、さほど成長したようにはみえない。白い毛並みに薄い茶色が混じっているのが、すこし成長したあとなのかもしれなかった。ヒトの気配...

赤土の窓

先日、当ブログに掲載した自作詩『声』の中に   赤土の窓から   おじいさんの声がするという詩行がある。この赤土の窓ってどんな窓なんだろう、と思われたかもしれない。詩の言葉だから何でもありで、読んだひとが勝手にイメージを広げてもらえばいいし、それを期待しての表現でもあったわけだけれど、その情景を散文で表現しようとすると、すこしばかり言葉の説明がいるかもしれないと思った。祖父が住んでいた家だから。ず...

野に生きる

ネコは、生き方が上手な生き物なのかもしれない。公園の野良ネコを見るたびに、そう思う。いつのまにか、公園を自分らの住処にしてしまっている。冬は丸々と太り、夏はスマートに痩せ、季節と自然に順応して生きている。ヒトとの距離も適度に保ちながら、野生の営みでそっと生きつづけている。イヌのように吠えたり噛み付いたりもしない。ヒトにすり寄ってくることもない。近づくと雑草の中に隠れてしまう。花の季節は、たぶん花の...

てっぺんかけたかホトトギスの甲高い声が空から降ってきた天辺の水瓶が欠けたのだろうか地上の水も干上がっている赤土の窓からおじいさんの声がする土間の石臼からおばあさんの声もするてっぺんかけたか金魚の風鈴てっぺんかけた恋の手紙はたっぷりかけたどこをさ迷っているのかきみよ朝の声よ空にも道があったのか...

みじかい日記

6月0日雨がすこしだけ降ったきょうは地球がすこしだけ汚れていたのだろう...