遊泳する言葉

言葉が追いつけないものがある。言葉に追いつけないものがある。だから言葉を追いかける……

暑くて長~い夏だった 

暑くて長かった夏


先日の台風一過、近くの公園では、ニセアカシアやケヤキなどの大木が根こそぎ倒され、あるいは中ほどからへし折られて、通り抜けることもできないほど見るも無残な姿になってしまった。
台風21号は想像を絶して風の被害が大きかった。
さらに北海道の大きな地震災害が追い打ちをかける。山は崩れ川は氾濫する。この日本列島は一体どうなっているのだろうか。

一方わが身は、久しぶりに受けた健康診断でメタボ検査はパスしたが、不整脈とC型肝炎が指摘されて暑い通院の夏となった。
不整脈は以前から自覚していたが、母親も心臓が乱れ太鼓を打っていると医者に言われながら94歳まで生きたから、不整脈と長寿はセットで遺伝してくれるものだと安心していた。
だが不整脈とは医学的には心房細動というらしく、血液を送り出す心臓の拍動が乱れていると血液の塊ができやすく、それが流れて血管を詰まらせ、心筋梗塞や脳梗塞を起こすのだと医者に脅かされ、血液の流れをよくする薬とやらを飲まざるを得なくなってしまった。

さらには、いつからぼくの肝臓に巣くっていたのか、C型肝炎などというおまけまで付いてきた。
手術の際の輸血や使いまわしの注射針による感染が原因らしいから、ぼくの責任ではない気がして納得しがたいが、最近は薬で短期間に完治すると説得されて薬の服用が決まった。
薬は一日に3錠飲むだけだが、そのたったの3錠が2万も3万もする高価なものだと聞いてびっくり。これには肝炎ウイルスだってビビるにちがいない。さいわい国が多額の補助をしてくれるとあり、窮乏生活中のぼくでもなんとか凌げそうだが、それでも予期しなかった出費は痛い。

高価な薬を口に含むたびに、超豪華な食事でもしているような妙な気分にさせられて、ぼくのような貧乏人がこんな贅沢をしてもいいのだろうかと、申しわけなさと腹立たしさの複雑な気分になる。薬の副作用はほとんどないと聞いたが、メンタルな副作用がすでにおきているのではないか。おまけに、その味ときたら超まずいうえに腹の足しにもならないものだ。ならばビフテキの2~3枚でも食った方がよぽど体のためになるのではないか、などと考えてしまう。

おもえば、日々の猛烈な暑さに加えて次々と襲ってくる天変地異の災害が、貧弱なわが身にもひときわ厳しく感じられた、暑くて長い夏だった。
台風21号でさんざん傷めつけられたベランダのアサガオは、なおも健気に花をつけているが、日ごとに花柄が小さくなって数も減っていく。毎朝楽しませてくれたアサガオの季節も、まもなく終わろうとしているのだろう。季節の移ろいだけは、音もたてずに静かにやってくる。



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